2020年10月24日 星期六

《オタク文化論-佐々木隆》第2章 オタクの変遷

  1. オタク5世代
    1. オタクのライト化
      DVD の普及やパソコンの低価格化が進み、ネットによる作品情報が入 手できるようになるといった変化が進み、参加の障壁が低くなることに よって、若い世代を中心とした『ライト』なオタク層の参加が起こる。 この若い世代が成長することにより、オタク層が数としても年齢として も幅が広がりと存在感を持つようになり、徐々に社会的に認知されるようになる
  2. オタク第1世代 1960 年代前後生
    新人類、しらけ世代 ウルトラマン、仮面ライダー、マジンガーZ、怪獣ブーム、 変身ブーム、特撮
    1. TV 映画『月光仮面』(1958)
       TV アニメ『鉄腕アトム』(1963)
      『マッハGOGOGO』(1967)
      ウルトラマン(1966)
      『8時だョ!全員集合』(1969-1985)
      仮面ライダ ー(1971)
      マジンガーZ(1972)
    2. この世代の大きな特徴は、TV と共に成長し、少年少女時代の1970 年に 大阪・万博により未来社会にあこがれを抱いた世代
      今ではデジタルコンテ ンツの普及に右往左往しながら、社会では活躍している世代ではないだろう か。成長期においてはPC やインターネットとは無縁であったが、30 代では インターネットの影響を強く受け、独学の末でこうしたツールの活用をして いる世代であろう
  3. オタク第2世代 1970 年代前後生
     80 年代のテレビゲーム、パソコン趣味の 担い手 宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム
    1. 『宇宙戦艦ヤマト』(1974)
      サンリオのハローキティが誕生したのも 1974 年である
      映画『スターウォーズ』(1977)
      『機動戦士ガンダム』 (1979)
      1983 年には東京ディズニラーランドが開園し、任天堂 がファミリーコンピューターが発売された。通称ファミコンは家庭用ゲーム 機を定着させたといってもよいだろう。セガも同年にSG1000 を発売している
      任天堂は1985 年に『スーパーマリオブラザーズ』を発売
  4. オタク第3世代 1980 年代前後生
    メインカルチャーとサブカルチャーの差が 薄れた世代 美少女戦士セーラームーン、新世紀エヴァンゲリオン
    1. 『となりのトトロ』(1986)
      『DRAGON BALL』(1986)
      『美少女戦士セーラームーン』(1992)
      『新世紀エ ヴァンゲリオン』(1995)
    2. 闘う女の子として新しい分野を形成することとなる。その先駆者が『美少 女戦士セーラームーン』ということになる。この流れは現在まで続き、『プリ キュア』シリーズ(2004)へと引き継がれている
    3. デジタルコンテンツの分野では 1979 年 にソニーのウォークマンが発売された
  5. オタク第4世代 1990 年代前後生-インターネット世代
    PCもWindows95、Windows 98 を経て、Woindows ME、XP と OS も次々と進化しており、1992 年には商用インターネットサービスも開始 されている。これに伴い、携帯電話の普及とメールも 90 年代にはすっかり 定着した。さらに、デジカメ(デジタルカメラ)はカシオから発売された QV-10(1995)の定価は65000 円、当時のWindows95 のブームと相まってデ ジカメブームの先駆けとなった
    1. 1994 年にはソニーのプレイ ステーションが発売されている
      『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)
       『Ghost in the Shell/攻殻機動隊』(1995)
      『ポケットモンスター』(1997)
      『もののけ姫』(1997)
      『遊☆戯☆王』(1998)
    2. ネットオタク
      いまでは日常生活の一部化しているインタ ーネットも、普及し始めた頃はインターネットに夢中なる人を指して「ネットオタク」という言葉もあった
    3. 日本のアニメが世界中に放映・配信される契機となったのが大友克洋監督 『AKIRA』である。1990 年に全米で、1991 年には英仏独で公開され衝撃を 与えた。以降、日本のアニメが積極的に紹介されるようになったと言っても 過言ではない
    4. 岡田斗司夫が東京大学教養学部でオタク文化論を開講したのは 1996 年のことである
  6. オタク第5世代 2000 年代前後生 
    両親がオタク文化に慣れ親しんだ世代
    1. ダグラス・マク グレイのジャパン・クール論(2002)
      日本アニメーショ ン学会設立(1998)
      ポップカルチャー学会設立(1999)
      日本マンガ学会設立 (2001)
      文化芸術振興基本法(2001)
      日本デジタルゲーム学会設立(2006)
      マンガを冠した大学や学科が着実に増えている。2000 年の京都精華大 学マンガ学科を皮切りに、この10 年で大阪芸術大学、宝塚造形大学、 東京工芸大学、神戸芸工大学、文星芸術大学、別府大学など、芸大系を中心に展開
    2. 野村総合研究所オタク市場予測チーム『オタク市場の研究』(2005)
      近年、日本のアニメやコミック文化が、「ジャパン・クール(Japan Cool)」 という表現とともに海外で高く評価されるようになり、海外での評価に 「弱い」日本国内の世論に、アニメやコミック文化を再評価する機運をも たらすきっかけになった。 このような社会的な背景もあいまって、オタク存在が社会的にも認めら れるようになったと考えられる

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