- オタク5世代
- オタクのライト化
DVD の普及やパソコンの低価格化が進み、ネットによる作品情報が入 手できるようになるといった変化が進み、参加の障壁が低くなることに よって、若い世代を中心とした『ライト』なオタク層の参加が起こる。 この若い世代が成長することにより、オタク層が数としても年齢として も幅が広がりと存在感を持つようになり、徐々に社会的に認知されるようになる - オタク第1世代 1960 年代前後生
新人類、しらけ世代 ウルトラマン、仮面ライダー、マジンガーZ、怪獣ブーム、 変身ブーム、特撮 - TV 映画『月光仮面』(1958)
TV アニメ『鉄腕アトム』(1963)
『マッハGOGOGO』(1967)
ウルトラマン(1966)
『8時だョ!全員集合』(1969-1985)
仮面ライダ ー(1971)
マジンガーZ(1972) - この世代の大きな特徴は、TV と共に成長し、少年少女時代の1970 年に
大阪・万博により未来社会にあこがれを抱いた世代
今ではデジタルコンテ ンツの普及に右往左往しながら、社会では活躍している世代ではないだろう か。成長期においてはPC やインターネットとは無縁であったが、30 代では インターネットの影響を強く受け、独学の末でこうしたツールの活用をして いる世代であろう - オタク第2世代 1970 年代前後生
80 年代のテレビゲーム、パソコン趣味の 担い手 宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム - 『宇宙戦艦ヤマト』(1974)
サンリオのハローキティが誕生したのも 1974 年である
映画『スターウォーズ』(1977)
『機動戦士ガンダム』 (1979)
1983 年には東京ディズニラーランドが開園し、任天堂 がファミリーコンピューターが発売された。通称ファミコンは家庭用ゲーム 機を定着させたといってもよいだろう。セガも同年にSG1000 を発売している
任天堂は1985 年に『スーパーマリオブラザーズ』を発売 - オタク第3世代 1980 年代前後生
メインカルチャーとサブカルチャーの差が 薄れた世代 美少女戦士セーラームーン、新世紀エヴァンゲリオン - 『となりのトトロ』(1986)
『DRAGON BALL』(1986)
『美少女戦士セーラームーン』(1992)
『新世紀エ ヴァンゲリオン』(1995) - 闘う女の子として新しい分野を形成することとなる。その先駆者が『美少 女戦士セーラームーン』ということになる。この流れは現在まで続き、『プリ キュア』シリーズ(2004)へと引き継がれている
- デジタルコンテンツの分野では 1979 年 にソニーのウォークマンが発売された
- オタク第4世代 1990 年代前後生-インターネット世代
PCもWindows95、Windows 98 を経て、Woindows ME、XP と OS も次々と進化しており、1992 年には商用インターネットサービスも開始 されている。これに伴い、携帯電話の普及とメールも 90 年代にはすっかり 定着した。さらに、デジカメ(デジタルカメラ)はカシオから発売された QV-10(1995)の定価は65000 円、当時のWindows95 のブームと相まってデ ジカメブームの先駆けとなった - 1994 年にはソニーのプレイ
ステーションが発売されている
『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)
『Ghost in the Shell/攻殻機動隊』(1995)
『ポケットモンスター』(1997)
『もののけ姫』(1997)
『遊☆戯☆王』(1998) - ネットオタク
いまでは日常生活の一部化しているインタ ーネットも、普及し始めた頃はインターネットに夢中なる人を指して「ネットオタク」という言葉もあった - 日本のアニメが世界中に放映・配信される契機となったのが大友克洋監督 『AKIRA』である。1990 年に全米で、1991 年には英仏独で公開され衝撃を 与えた。以降、日本のアニメが積極的に紹介されるようになったと言っても 過言ではない
- 岡田斗司夫が東京大学教養学部でオタク文化論を開講したのは 1996 年のことである
- オタク第5世代 2000 年代前後生
両親がオタク文化に慣れ親しんだ世代 - ダグラス・マク
グレイのジャパン・クール論(2002)
日本アニメーショ ン学会設立(1998)
ポップカルチャー学会設立(1999)
日本マンガ学会設立 (2001)
文化芸術振興基本法(2001)
日本デジタルゲーム学会設立(2006)
マンガを冠した大学や学科が着実に増えている。2000 年の京都精華大 学マンガ学科を皮切りに、この10 年で大阪芸術大学、宝塚造形大学、 東京工芸大学、神戸芸工大学、文星芸術大学、別府大学など、芸大系を中心に展開 - 野村総合研究所オタク市場予測チーム『オタク市場の研究』(2005)
近年、日本のアニメやコミック文化が、「ジャパン・クール(Japan Cool)」 という表現とともに海外で高く評価されるようになり、海外での評価に 「弱い」日本国内の世論に、アニメやコミック文化を再評価する機運をも たらすきっかけになった。 このような社会的な背景もあいまって、オタク存在が社会的にも認めら れるようになったと考えられる
2020年10月24日 星期六
《オタク文化論-佐々木隆》第2章 オタクの変遷
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