2020年9月22日 星期二

〈オタク分析の方向性-田川 隆博〉

  1. はじめに
    本稿では,そうしたオタク論の論点を整理し,課題を 抽出し,研究の方向性を定めることが目的である.特 に中心的に検討するのが,東浩紀,斎藤環,森川嘉一 郎の三者である
  2. オタクとは誰(何)か
    1. オタクの定義とセクシュアリティ
      1. 東浩紀
        コミック,アニメ, ゲーム,パーソナル・コンピュータ,SF,特撮,フィ ギュアそのほか,たがいに深く結びついた一群のサブ カルチャーに耽溺する人々の総称
      2. 斎藤環
        オタクをセクシュアリティによって特徴付 ける.マニアの対象物は普通セクシュアリティの対 象にならない.しかし,オタクの対象物はしばしばセ クシュアリティの対象になる
        制作者側が性的な意図を込めていなくても,消費者 の側が性的に読み替えることがある.特にオタクはそ の傾向が強い.それは次にあげる二次創作消費におい て,より顕著な特徴を現す.
    2. 二次創作消費
      1. 二次創作とは,原作となったまんが,アニメ,ゲー ム,ライトノベルなどからキャラクターを借り,それ をまったく別の物語に作り直した同人誌や同人ゲーム を作ったり,フィギュアやポスター,カードなどを作っ たりすることである
        1. 東は,オタク系文化において模 倣や引用が多用され,オリジナルとコピーの区別が消 え,中間形態としてのシミュラークルが増殖していく 事態をオタク文化のポストモダン的特徴だと指摘す る .そのようにして作られる二次創作はしばしば性 的表現を(ときには過激な内容を)含みこむ.オタク たちはそうした虚構にセクシュアリティを感じる.
        2. 斎藤は,このようにオタクが二次創作を求める姿について,あり ものの虚構をさらに「自分だけの虚構」へとレベルアッ プする手続きであると述べている 
      2. ありものの虚構を重視したり,保持したり,さらに 「自分だけの虚構」にレベルアップすることなど,虚 構重視という態度がオタクを特徴付ける要因となって いる
    3. 「萌え」の特徴
      1. 森川嘉一郎
        特定のキャラクターやキャ ラクターを構成する特定の部分的要素に惹かれ,好み に感じること
      2. 東浩紀
        東は「データベー ス・モデル」で捉えうると指摘する.これは今の オタクたちが物語への関心を急速に失う中で,代わっ て台頭するモデルである.オタクたちは萌えのデータ ベースから生み出される表層のシミュラークル(イラ ストや設定など)を愛好するのである
      3. 大澤
        大澤は,幻想=虚構にすぎないことを オタクたちがよく知っていながら,それでも,不動の 「現実」のように振舞う姿を「アイロニカルな没入」29) と呼んでいる.
        彼らが,作り物の絵に セクシュアリティを感じるのは,現実と虚構を混同し ているからではない.そうではなく,現実と虚構の区 別がつき,作り物であることをきちんと認識した上で, それでも感情移入してしまう態度が「萌え」なのであ る.
        同じような要素(萌え要素)をもち,自分 の好みに合うなら,A,B,C に同等に萌えられると いうわけである.それは作り物であるがゆえに,かけ がえのないということはないのだが,それでも好きと いうまさにオタクの「アイロニカルな」態度として「萌 え」を理解することができよう
    4. オタクの自己言及
      それ自体も分析の対象になりうるが,こ こではオタク自身がオタクという語を用いて自らを語 り,自らが属する共同体を語るということを確認して おこう.
      オタクが自らを語る,その 代表は岡田斗司夫である.岡田は,オタク自らがオタ クを語る者として,積極的に1990年代に発言を行って きた.それは,岡田が「オタク=社会性のない人」と いう評価にさらされ続けたがゆえに,オタクを擁護し, オタクの評価を上げたいという戦略的な行動であった かもしれない
  3.  オタク論で議論されてこなかったこと
    1. オタク文化のジェンダー的非対称性
      1. こうした腐女子を特徴付ける文化的特徴として「や おい」がある.「やおい」とは,「やまなし,おちなし, いみなし」の省略語とされ,主にアマチュアの描き 手(同人と呼ばれる)による男性同士の愛をテーマと した作品群を指す
        腐女子たちは,いかに もオタクと見られないように,ファッションやメイク にも気をつかっているという .愛好しているも の(やおいやボーイズラブ)を隠し,見た目も外見上 はオタクと分からない格好をすることで,女性のオタ クはこれまで「見えない」存在であった.
      2. これまで男性論が中心であったが,今後は女性のオ タクの行動論や感受性論などが論じられる必要がある だろう.その上で,男女の類似性や差異について考察 される必要がある
    2. なぜ彼らはオタクなのか
      1. あるとき虚構は虚 構であることに気づく.それが虚構だと「分かってい る.それでも…」というアイロニカルな態度を獲 得したのは理由があるのだろうか.あるいは気づいた らもうなってるようなものがオタクなのか.このよう な点について,まだほとんど明らかになっていない
      2. オタク論には実証的な研究は少ない.多くは自ら の印象や体験に基づいた批評や論評が中心である.評 論や批評は実証的でないが,事実を捉えていないとい うことではない.多くの印象批評が同じような実感を 持って論じているなら,それなりにリアリティはある ということだろう
  4. 課題の整理
    オタクとは,自らをオタクと称 するものとし,各オタクが使うオタクという言葉の意 味を記述していくことが,オタクのリアリティに迫り うる方法であろう.オタクたちは,オタクのステレオタイプを受け入れているのか,自らをどのようにオタ クと定義したのか,それによって人間関係や行動様式 に変化はあったのか.オタクはオタクをどのように生 きているのか

覺得這篇文章想要討論什麼?
オタク論の論点を整 理し,課題を抽出し,研究の方向性を見出すことである

我覺得這篇文章有哪些重點?或是我的心得?
我覺得點出實證、與女性角度的缺少是其貢獻,之外似乎就只是整理他人的言論而已
不過,我覺得OTAKU社群的自我定義性,似乎是個有趣的點,畢竟在社會上的眾多社群之中,擁有如此多的人數,評價又如此兩極的,大概也就只有OTAKU了

沒有留言:

張貼留言